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2023/05/30 18:40
ある日、軒先に現れて「シャー! シャー!」と威嚇してきたのが「マル夫」との出会いでした。
真冬はマイナス20度以下にもなる厳寒の地・北海道遠軽町(えんがるちょう)でどうやってマル夫は生き延びてきたのでしょう。
猫好きの小森家(Kommonの制作者)なので、さすがに見過ごすのは忍びなく、地域猫としてご飯をあげるようになりました。
すぐにマル夫は小森家の庭に住み着いたものの、やはり「シャー! シャー!」と威嚇するクセは抜けませんでした。
真冬は小森義也の部屋の前の軒先で寝泊まりするようになり、半外飼いの家猫に。
やがて、シャーシャー言うこともなくなり、ご飯のときはコロコロと寝ころんで転がるようになりました。
外猫だったくせにまるまるとコロコロ太っていたので「マル夫」と名付けました。
何度目かの冬、軒先のマル夫の家であまり動かなくなっていて、心配した小森が動物病院に連れて行ったところ、マル夫は猫エイズと白血病にかかっていることがわかりました。
ご飯もあまり食べなくなり、抱っこすると(なんと、マル夫は抱っこできるくらいにまで懐いたのです!)まるまるとした見た目とは裏腹に、少し長い毛の中身は痩せてしまっていました。
それからは、小森義也の部屋でマル夫は生活するようになりました。
そしてこの冬。
何度か入退院を繰り返したのち、小森家の家猫ピロリンから血を分けてもらうことにしました。
最後の1週間。
小森に見守られながら。
もうすぐ、マルちゃんが大好きだったお庭でルピナスや野草の花々が咲き始めます。